ご報告が遅くなりましたが、2014年10月19日(日) 鎌倉市・若手アーティスト活動支援事業をルートカルチャーが企画・制作しました。当日ご来場頂いた皆様、ワークショップに参加いただいた皆様、ありがとうございました。
会場となった鎌倉市雪ノ下にある旧和辻邸は、哲学者の和辻哲郎が東京都練馬区で居宅としていた江戸後期の民家を、日本における洋画の普及に大きく貢献した川喜多長政・かしこ夫妻が鎌倉に移築した建物で、現在は鎌倉市景観重要建造物に指定され、年2回(4月・10月)一般公開されています。当時は川喜多邸別邸として、ジム・ジャームッシュ監督や、ヴィム・ヴェンダース監督、俳優のアランドロンや笠智衆ら国内外の映画人を招きゲストハウスとして使用していました。
今回ルートカルチャーは、鎌倉市といっしょに、この旧和辻邸の歴史的背景や、隣接する川喜多映画記念館を活かし、鎌倉在住のアーティストと観客の皆様が一体となってこの建物や空間を楽しめるイベントを企画してみました。
午前は、鎌倉在住の画家、横山寛多氏・岡本果倫氏、ルートカルチャーの山岸清之進と参加した子供たちによる切り絵を使ったアニメーション制作ワークショップを開催。
午後は、鎌倉在住のカタヨセヒロシらが主催する即興コメディグループ”ロクディム”の、カタヨセ氏、渡猛氏二人による即興芝居。観客も巻き込み、涙を流して笑う大人と子供で旧和辻邸と庭が熱気に包まれました。
庭では旧和辻邸のレトロな椅子、本棚を並べてルートカルチャーのガーデンBOOK喫茶renconがオープン。土間の奥の民家の壁に合わせて、ルートカルチャーがこの家の記憶を辿るために制作した映像作品「旧和辻邸と映画人たち」では、フランソワ・トリュフォーや、ジム・ジャームッシュらを川喜多夫妻らがこの家でもてなす様子や、1973年のフランス映画祭の際に行われたガーデンパーティの様子が映し出されました。
16時からは、隣の川喜多映画記念館の映写室に会場を移し、午前中のワークショップで制作したアニメーションの発表会を開催したほか。鎌倉ゆかりのまんが家・横山隆一さんのアニメ作品:「ふくすけ」(1957) ・「5万匹」(1962)の上映も行いました。
その他の写真は、ルートカルチャーのFacebookページでご覧いただけます。
当日制作したアニメーションは下記でご覧になることができます。
作品1 http://youtu.be/iYQjrz8S5_k
作品2 http://youtu.be/I0RA7kE3x1A