「勝手に姉妹都市」は、鎌倉を拠点に活動するクリエイティブチームROOT CULTUREによるアートプロジェクトです。
ROOT CULTUREが、鎌倉とは異なる特色を持つ都市Xを拠点に活動する個人や団体と、相互の理解と親善に資するようなより深い文化的交流を願い、行政主導ではなく「勝手に」姉妹都市協定を結ぶというこのプロジェクト。 地域間の文化的差異が消えかかり、均一的でフラットな社会が広がるかに見える現代において、誠に勝手ながら、協定締結によってさらに深まる親密な交流を通して、両都市間のギャップはより鮮明になり、両都市の特色を浮かび上がらせ、時にそれぞれが抱える問題を浮き彫りにします。さらに、そうした交流の中から様々な形で新しい表現が生まれていくことでしょう。
勝手に姉妹都市プロジェクト
勝手に姉妹都市とは？
「勝手に姉妹都市」プロジェクトの実施
一、その活動を相互に認め合い、文化的交流を深めようとする個人・団体が拠点とする都市を選定し、「勝手に姉妹都市」協定締結の準備を進める
一、「勝手に姉妹都市」協定書をデザインし、二部を作成する
一、相手方の活動拠点、またはふさわしい場所において「勝手に姉妹都市」協定書への調印式を執り行う
一、調印式の一部始終を記録に収める
一、相互にサインされた「勝手に姉妹都市」協定書は、双方で一部ずつ保管、展示する
一、協定締結後は、相互に行き来を重ね、両都市の市民文化増進と飛躍発展のため、いっそうの文化的交流を図り、友好の絆を強める
第一弾：ニューヨーク＝鎌倉「勝手に姉妹都市」
all photo: Jacob Burckhardt
2009年6月、ROOT CULTUREは「勝手に姉妹都市」プロジェクトの第一弾として、ニューヨーク市との協定を締結しました。
ニューヨークを拠点に活動するアーティスト、ヨシコ・チュウマ氏との交流は、2007年に始まりました。ヨシコ・チュウマ氏が芸術監督を務めるダンスカンパニー、The School of Hard KnocksとROOT CULTUREによる公演を、鎌倉・ルーマニア・ニューヨークで実施するなど、2年にわたって交流を深めてきました。NY公演終了後、ヨシコ・チュウマ氏と山岸清之進によって「勝手に姉妹都市」協定を締結。今回は、チュウマ氏の作品にも多大な影響を与えたジョン・ケージの作品「Nine Evenings」の公演も行われたパークアベニュー・アーモリーにて、調印式を執り行いました。
協定締結後、相互の交流はさらに発展し、2010年2〜3月には「ヨシコ・チュウマmeetsルートカルチャー」として、コラボレーションによる新作舞台公演を横浜・福島・鎌倉・NY4都市で行います。
